言葉の意味

「不承不承」とは?意味や例文や読み方や由来について解説!

「不承不承」という言葉の意味を解説!

「不承不承」という言葉は、物事に対して不本意ながらも従い、躊躇いながらも受け入れる様子を表現しています。

不本意でありながらも、どうしても避けることができず、やむを得ず受け入れる様子です。

この言葉には、強い意志を持ちつつも、内心は葛藤や不満を抱えながらなすべきことに従う様子が含まれています。

例えば、上司からの指示に従うことが求められた時に、不本意ながらも従う場面や、友人の頼み事を受けたものの、やりたくない気持ちがあるにもかかわらず相手のために努力する場面などが「不承不承」という言葉の使われる場面です。

「不承不承」という言葉の読み方はなんと読む?

「不承不承」という言葉は、「ふじょうふじょう」と読みます。

同音異義語の「不丈夫」とは読み方が異なり、注意が必要です。

「不承不承」という言葉の使い方や例文を解説!

「不承不承」という言葉は、以下のような文脈で使用されます。

例文1:彼は上司の指示に不承不承ながらも従った。

例文2:友人からの頼み事に不承不承でしたが、なんとか手伝ってあげることにした。

このように、「不承不承」は、不本意ながらも従う様子や、躊躇いながらも行動する様子を表現するために使われます。

「不承不承」という言葉の成り立ちや由来について解説

「不承不承」は、漢字2文字「不」と「承」が連なった表現です。

それぞれの漢字には意味があります。

「不」は「否定」や「反対」を表し、「承」は「受け入れる」や「従う」という意味を持ちます。

この2つの漢字が重ね合わさった結果、「不本意ながらも従う」という意味合いを持つ「不承不承」という言葉ができたと考えられています。

「不承不承」という言葉の歴史

「不承不承」という言葉の歴史は古く、日本の古典文学にも登場します。

平安時代の物語「源氏物語」や「枕草子」などにも見られ、その後も現代の日本語に受け継がれています。

日本語の特徴的な表現方法である「漢文訓読法(漢字を用いつつも日本語の読み方で表現する方法)」によって、この言葉が生まれたと考えられています。

「不承不承」という言葉についてまとめ

「不承不承」という言葉は、「不本意ながらも従う」という意味を持ちます。

内心では葛藤や不満を抱きながらも、やむを得ず受け入れる様子を表現することができます。

文字通りの意味以外にも、人間の複雑な感情を表現するために使用されることがあります。

日本語の言葉の魅力や深みを感じさせる表現の一つである「不承不承」という言葉に、ぜひ触れてみてください。