「活動を行う」とは?意味をわかりやすく解説
「活動を行う」とは、ある明確な目的のために体を動かしたり、仲間と協力しながら取り組みを進めたりすることを表す言葉です。
会社の業務からボランティア、学校の部活動まで、幅広い場面で見かける表現のひとつです。
「活動」という名詞に、物事を実際に進めるという意味を持つ「行う」という動詞を組み合わせることで、取り組みがきちんと実行されている様子を、より具体的に表現しています。
単に「動く」だけでなく、目的を持って継続的に取り組んでいる、というニュアンスまで含めて伝えることができます。
意味そのものは「活動する」とほとんど変わりませんが、「活動を行う」の方が書き言葉らしく、きちんと改まった印象を与える表現です。
話し言葉というよりは、レポートや文章の中で使われることの多い言い回しだといえます。
友人同士のくだけた会話では「活動する」と言う方が自然に聞こえますが、企業の報告書や公式なあいさつ文、ニュース記事、学校からのお知らせなどかしこまった文章では「活動を行う」の方がよく選ばれます。
丁寧で客観的な印象を与えたいときに適した表現であり、初めて読む人にも伝わりやすい表現です。
「〜を行う」という言い回しにすること自体が文章全体を丁寧で客観的に見せる効果を持っているため、公的な場面で重宝されるのです。
読み手に堅実で信頼できる印象を与えたい文章では、覚えておいて損はない言い方です。
「活動を行う」の読み方
「活動を行う」は「かつどうをおこなう」と読みます。
特別な当て字や難しい読み方などはなく、漢字の意味どおりに素直に読める言葉です。
「活動」は漢字の音を用いた読み方で「かつどう」、「行う」は訓読みで「おこなう」と読み、この二つを組み合わせた読み方になっています。
音と訓が組み合わさった言葉は、日本語の中には数多く存在しており、特に珍しい読み方ではありません。
「活動を行う」は常に「かつどうをおこなう」と読み、この読み方以外で読まれることはありません。
迷ったときは、この読み方だけをしっかり覚えておけば、実際の使用で困ることはないでしょう。
「行う」は日常のさまざまな言葉に使われる漢字ですが、「活動を行う」の中ではいつも「おこなう」という訓読みで読みます。
ビジネスの場や面接、スピーチなど人前で話す場面でも、正しく読めることがそのまま信頼につながります。
また、送り仮名を「行なう」と表記する場合もありますが、これは単なる表記のゆれであり、意味も読み方もどちらも同じ「おこなう」です。
公用文やニュースなどでは「行う」という送り仮名が標準とされており、「行なう」は許容表記として扱われています。
「活動を行う」の由来・成り立ち
「活動」という言葉は、「活」も「動」も動きやはたらきを意味する漢字を組み合わせた、古くからある漢語表現です。
近代になって社会や個人のさまざまな取り組みを指す言葉として広く使われるようになり、今の意味で定着していったと言われています。
一方「行う」は、古語の「行ふ(おこなふ)」を語源とする、日本語本来の言葉だとされています。
古い文献にもこの言葉の使用が見られ、物事を実際に進める、儀式や行事などを執り行うという意味で古くから使われてきました。
「活動」という漢語と、「行う」という古くからの和語が組み合わさってできているのが、「活動を行う」という表現なのです。
漢語と和語という異なる成り立ちの言葉が自然に結びついている点も、日本語らしい特徴だといえます。
「名詞+を行う」という言い回しは、法律や行政の文書、報告書など、かしこまった書き言葉の中で好んで使われるようになっていったと考えられています。
とくに明治以降の近代化や制度整備が進む中で、公的な文章にふさわしい型として広まっていったとされています。
「〜をする」よりも硬く格式のある響きを持つことから、公式な文章でよく使われる型として定着していったと言われています。
現代の私たちが公式な文章で「〜を行う」を目にする機会が多いのも、この歴史の延長線上にあります。
「活動を行う」と「活動する」の違い
「活動を行う」と「活動する」は、意味そのものにはほとんど違いがなく、多くの場面で置き換えて使うことができます。
どちらも「何かに取り組む」「動きまわる」という、同じ物事の状態を指し示す言葉である点は共通しています。
大きな違いは硬さにあり、「活動を行う」の方がより書き言葉的で、かしこまった響きを持っています。
「活動する」はやわらかく、日常会話や気軽な文章にもなじみやすい言い方です。
そのため、友人との会話では「活動する」、報告書や規約などの公式文書では「活動を行う」というように、場面に応じて使い分けられる傾向があります。
たとえば会社の規則やボランティア団体の案内文、自治会のお知らせなどでは、「活動を行う」が選ばれやすい言葉です。
なお、「活動」という言葉自体に「動く」という意味が含まれているため、「活動を行う」は二重表現ではないかという指摘が一部にあります。
とはいえ実際の文章では非常に広く使われているため、誤りとまでは言えない自然な表現だとされています。
とはいえ「活動を行う」はすでに広く定着した表現であり、ビジネス文書や公式な文章の中では自然な言い回しとして何の問題もなく使うことができます。
迷ったときは、文章の硬さに合わせて選ぶとよいでしょう。
「活動を行う」の基本的な使い方
「活動を行う」は「(具体的な活動の名前)+活動を行う」という形で使うのが基本です。
たとえば「ボランティア活動を行う」「営業活動を行う」「研究活動を行う」のように、活動の内容を表す言葉を前に置いて使います。
何の活動なのかを具体的に示すことで、文章全体の意味がぐっと伝わりやすくなり、読み手の理解も深まります。
具体性のない「活動を行う」だけでは、読み手に内容が伝わりにくくなってしまいます。
また、敬語表現と組み合わせて「活動を行っております」「活動を行わせていただきます」のように使うこともよくあります。
この形は、企業の挨拶文やあらたまった案内文、公式サイトの紹介文などで、丁寧さを示したいときに重宝されます。
否定の形にするときは「活動を行わない」「活動を行っていない」のように使い、規約や注意書きの中でもよく見られる言い回しです。
断定を避けたいときには「活動を行うことがある」のような、やわらかい言い方にすることもでき、表現の幅が広がります。
「活動を行う」は話し言葉よりも書き言葉として使われやすく、文章語としての性格が強い表現だといえます。
会話の中では「活動する」の方が自然に響くため、両者を場面によって使い分けるとよいでしょう。
「活動を行う」を使った例文
- 【例文1】当社は地域社会に貢献するため、清掃活動を行っています
- 【例文2】新入社員は今月から、先輩社員の指導のもとで営業活動を行う予定です
- 【例文3】このクラブでは、毎週土曜日に練習活動を行っています
- 【例文4】文化祭に向けて、実行委員会は準備活動を行っています
- 【例文5】当団体は、被災地の支援活動を行うボランティアを募集しています
- 【例文6】このNPOは、環境保護を目的とした啓発活動を行っています
企業の場面では、「営業活動」「広報活動」「清掃活動」など、具体的な業務内容を示す言葉と組み合わせて使われることが多いです。
とくに「営業活動」は使用頻度が高く、社内文書でもよく登場する組み合わせです。
学校の部活動や委員会活動では、「練習活動」「準備活動」のように、日々の取り組みを表す言葉として自然に使われます。
「委員会活動を行う」のように、役割や責任のある取り組みを表すときにも使われます。
ボランティアやNPOの場面では、「支援活動」「啓発活動」のように、社会的な意義を持つ取り組みを表す際によく使われる傾向があります。
とくに社会貢献や地域とのつながりを重視する団体、学校のボランティア部などで、意識的に使われることが多い言葉です。
「活動を行う」が使われる分野・場面
「活動を行う」という表現は、ビジネスから学校生活まで、実にさまざまな分野で使われています。
組織や団体が主体となって、何かに取り組む場面で特によく使われる言葉です。
企業のビジネスシーンでは、CSR活動や広報活動を行うという言い方がよく登場します。
植樹活動や寄付活動など、具体的な社会貢献の内容とセットで語られることも多いです。
学校の現場でも、部活動を行う、生徒会活動を行うという形でおなじみの表現です。
文化祭実行委員会や生徒会執行部が企画・運営活動を行うというように、委員会活動にもよく使われます。
ボランティア団体やNPOでは、地域活動を行うという表現で、日頃の取り組みを紹介します。
清掃活動や見守り活動、募金活動など、地域に根ざした内容を伝える際にぴったりの言葉です。
政治活動や宗教活動のように、公的で改まった文脈にもよくなじみます。
地域のお祭り実行委員会が運営活動を行うなど、身近なイベントでも使われる表現です。
SNSでの発信でも「〇〇活動を行いました」という報告形式で使われることが増えています。
くだけた雑談よりも、組織的・公的な活動を説明するあらたまった場面に向いている表現です。
分野によって硬さの度合いは変わりますが、根底にあるのは「組織的な取り組みを外部に伝える」という共通点です。
普段何気なく耳にする言葉ですが、背景を知ると使い方の幅がさらに広がります。
「活動を行う」の類語・言い換え表現
「活動を行う」には、似た意味を持つ表現がいくつもあります。
文章の中で同じ言葉が続く時は、類語に置き換えると読みやすくなります。
「活動を実施する」は、計画されたイベントや施策を実行するニュアンスが強い表現です。
「活動を展開する」は、活動の規模を広げていく様子を表したい時に向いています。
「推進する」という言葉も、活動を前向きに進めているニュアンスを出したい時に役立ちます。
もう少し口語的に言いたい場合は、「取り組む」という言い換えも便利です。
「地域活動に取り組む」のように使うと、柔らかく親しみやすい印象になります。
専門的な業務や研究について述べる時は、「従事する」という言い換えも選択肢になります。
「ボランティア活動に従事する」のように、やや改まった文章に合う表現です。
書き言葉ではなく話し言葉に近づけたい時は、「動く」というシンプルな言葉を選ぶ手もあります。
他にも「携わる」「関わる」という言葉も、活動への参加を柔らかく伝えたい時に使えます。
履歴書や自己PRでは、同じ言い回しの連続を避けるために類語を使い分けるのがおすすめです。
例えば「地域活動に取り組み、課題解決に従事してきました」のように動詞を変えるだけで表現の幅が広がります。
文脈に合わせて言葉を選べるようになると、文章表現の幅がぐっと広がります。
「実施する」「展開する」「取り組む」「従事する」を場面に応じて使い分けると、文章全体の印象がぐっと良くなります。
「活動を行う」を英語で表現すると
「活動を行う」は、英語では「carry out activities」と表現できます。
「conduct activities」も同じ意味でよく使われる定番の表現です。
「conduct」は少し改まった響きを持つ単語で、ビジネス文書や報告書と相性が良い言葉です。
「carry out」はやや口語的で、日常会話でも使いやすい表現です。
履歴書やビジネスメールでは「conduct」を使うと、丁寧で引き締まった印象になります。
ビジネスシーンでは「The company carries out CSR activities.」のように使います。
「その企業はCSR活動を行っています」という意味になります。
NPOの活動であれば「The organization conducts community activities.」のような言い方も自然です。
メールなどカジュアルな英文では「do activities」くらい簡潔に書いても問題ありません。
単に「活動する」だけを訳したい場合は、「be active」や「engage in activities」という意訳も選べます。
直訳の「carry out / conduct」と、意訳の「engage in」はニュアンスが少し異なる点に注意が必要です。
前者は活動の実行そのものを、後者は活動への関わり方を表すイメージです。
英訳する時は、活動の主体が企業なのか個人なのかによって、動詞や言い回しを選び直すと自然に仕上がります。
「活動を行う」を使う際の注意点
「活動を行う」を使う時は、いくつか気をつけたいポイントがあります。
まず「行う」と「行なう」という送り仮名の表記を、文書内で統一することが大切です。
どちらの表記も間違いではありませんが、ひとつの文章に混在させると読み手に雑な印象を与えてしまいます。
公用文では「行う」が推奨されていますが、企業や個人の文章では「行なう」を使う例も見られます。
迷った時は、一つのサイトや文書の中でどちらか一方の表記に揃えておくと安心です。
次に注意したいのは、「活動する」で十分な場面まで「活動を行う」を使ってしまう冗長さです。
シンプルな文なら「活動する」で済むところを、必要以上に硬く言い換えていないか見直してみましょう。
また「活動を行う」は書き言葉に近い表現なので、日常会話でそのまま使うとやや堅苦しく聞こえます。
友人との雑談では「活動してる」くらいの言い方のほうが自然です。
「活動を行う」を連発すると文章が硬くなりすぎるので、時々は他の言葉に置き換えてみましょう。
そして最も大事なのは、「何の活動を行うのか」を具体的に示すことです。
「活動を行っています」とだけ書くと、内容が伝わらず読み手を置き去りにしてしまいます。
特にウェブ記事やSNSでは「その活動」だけでは何を指すのか伝わりにくいので気をつけましょう。
「地域清掃活動を行っています」のように、活動の中身までセットで伝えることを心がけましょう。
「活動を行う」のまとめ
- 「活動を行う」は「かつどうをおこなう」と読み、何らかの活動を実行するという意味を持つ、少し改まった表現です。
- 「活動する」よりも硬めで、公的・組織的な場面に向いています。
- 「実施する」「展開する」「取り組む」「従事する」など、場面に応じた言い換えができます。
- 使う時は送り仮名の統一と、活動内容を具体的に示すことを心がけましょう。
ここまで「活動を行う」の使われる分野や類語、英語表現、注意点について見てきました。
「活動を行う」は、組織や団体が何かに取り組んでいることを、少し改まった形で伝えたい時に便利な表現です。
日常会話では「活動する」で十分な場面も多いので、文章の硬さに合わせて使い分けることが大切です。
企業の広報文、学校のお知らせ、履歴書の自己PRなど、使う場面によって類語や英語表現を選び分けてみてください。
この記事で紹介した例文や言い換え表現を参考に、ぜひ実際の文章作成に役立ててみてください。
似たような場面で「実施する」や「展開する」に言い換えれば、文章にリズムも生まれます。
正しい読み方と幅広い使い方を押さえて、自信を持って「活動を行う」を使いこなしましょう。
これらのポイントを押さえれば、ビジネス文書でも学校の文章でも自信を持って書けるはずです。
「活動を行う」という一言を正しく使いこなせれば、文章全体の説得力もぐっと高まります。