言葉の意味

「烏煙瘴氣」とは?意味や例文や読み方や由来について解説!

「烏煙瘴氣」という言葉の意味を解説!

「烏煙瘴氣」(うえんしょうき)という言葉は、中国語の成語であり、日本では「黒煙や悪臭が立ち込める様子」「汚染された空気や環境」といった意味で使われます。

この言葉は、状況が混乱し、身の回りの環境が悪化している様子を表現する際に用いられます。

例えば、大気汚染のために空気が澄んでいない場所や、物事がうまく進まずに何かトラブルが続出するような状況などを表現する際に「烏煙瘴氣」という言葉が使われることがあります。

この言葉は、単純に空気が汚れているだけでなく、社会や環境が悪化していることを暗示する意味合いもあります。

汚染や混乱が広がり、人々の生活や健康に悪影響を与えるような状況を想起させる言葉となっています。

「烏煙瘴氣」の読み方はなんと読む?

「烏煙瘴氣」は、日本語の音読みで「うえんしょうき」と読みます。

しかし、中国語ではピンインではなく、四声で読まれることが一般的です。

四声は、平声(第1声)、上声(第2声)、去声(第3声)、入声(第4声)の4種類があり、それぞれの声調で発音することで意味が変化します。

日本語では四声を表現しづらいため、音読みは一般的に平板に「うえんしょうき」と読むことが多いです。

また、日本人の中には、中国語の発音に詳しい方もいるかもしれませんので、「うおえんそうき」とも読まれることもあります。

「烏煙瘴氣」という言葉の使い方や例文を解説!

「烏煙瘴氣」という言葉は、混乱や汚染が広がっている状況を表現する際に使われます。

例えば、「最近の都市部は交通渋滞や大気汚染により烏煙瘴氣だ」といったように使うことができます。

また、「政治の世界は腐敗や汚職が横行しており、烏煙瘴氣となっている」といったように、政治や組織の不正や問題がある状況を表現することもできます。

このように、「烏煙瘴氣」という言葉は、状況が悪化し、何かがうまくいっていない様子を表現する際に使われます。

視覚的なイメージを持たせる言葉なので、効果的に使用することができます。

「烏煙瘴氣」という言葉の成り立ちや由来について解説

「烏煙瘴氣」という言葉は、中国の古典文献である『西遊記』に由来しています。

この物語は、孫悟空や猪八戒、沙悟浄といった仏教の神獣が主人公の冒険物語であり、物語の中で「烏煙瘴氣」という表現が使われます。

物語の中では、主人公たちは厄介な魔物や難題と対峙するシーンが多く登場し、その際には状況が混沌として汚れた空気が立ち込めている描写がされます。

それを表現するために、「烏煙瘴氣」の言葉が使われたのです。

その後、この物語が広まるにつれて、「烏煙瘴氣」という言葉は、物事がうまくいかずに混乱している状態を表現するために使われるようになりました。

「烏煙瘴氣」という言葉の歴史

「烏煙瘴氣」という言葉の歴史は古く、中国古代の文献である『西遊記』に初めて登場します。

この物語は、16世紀に明代の作家である吴承恩によって書かれ、その後広く読まれるようになりました。

『西遊記』では、主人公たちが厄介な魔物や試練に立ち向かう様子が描かれており、その際に状況が混乱して衛生が悪い状況が描写されます。

これが「烏煙瘴氣」という言葉が広まった理由です。

また、この言葉は『西遊記』だけでなく、他の文学作品や演劇などでもしばしば使用されるようになりました。

そのため、「烏煙瘴氣」という言葉は、古くから中国の文化や芸術において重要な意味を持つ言葉となっています。

「烏煙瘴氣」という言葉についてまとめ

「烏煙瘴氣」という言葉は、空気や環境が汚染され、状況が混乱している様子を表現する際に用いられます。

日本では「黒煙や悪臭が立ち込める様子」「汚染された空気や環境」といった意味で使われます。

この言葉は、「うえんしょうき」と読まれ、混乱や不正が広がる社会や組織、生活環境の悪化を表現するために用いられます。

また、中国の古典文献である『西遊記』に由来しており、古くから使用されてきた言葉です。

「烏煙瘴氣」という言葉は、視覚的なイメージを持たせることができるため、文章や表現に効果的に活用することができます。